WIDEセフティパイプ工法は、公益財団法人 日本下水道新技術機構の「マンホール浮上防止に関する公募型共同研究」により開発した工法です。
地震によって発生したマンホール周辺地盤の過剰間隙水圧を消散し、マンホール内部に排水します。
その結果、液状化によるマンホール周辺の摩擦力の低下を抑制し、さらに集水管へ土圧が作用することで、マンホールの浮上を抑制する工法です。
公益財団法人 日本下水道新技術機構と共同開発した工法で
新技術研究成果証明の交付を受け研究成果は技術マニュアルとして発行されています。
大規模な実験(1/5スケール実験、1/2スケール実験)を繰り返し行い、浮上抑制効果を確認しました。
既設マンホール・新設マンホールに対して
施工できます。
圧力に応じて開閉する圧力安全弁の採用により、
マンホール内への排水は
地震時に過剰間隙水圧が作用した場合のみで、
無用な水を管内に流しません。
本震後に発生する繰り返しの余震にも効果を発揮します。
震災後の点検は緊急を要しません。
マンホール内部から工事を行える非開削工法です。
地上は、小さい占有面積で施工が可能です。
公益財団法人 日本下水道新技術機構との共同研究で行った、
WIDEセフティパイプ工法の実験動画をご覧いただけます。
実験では、飽和した緩い砂地盤を模擬した剛土槽内にマンホール模型を設置し、
振動台上で液状化現象を発生させ、比較を行いました。
実地震と同様の浮上が見られます。
浮上抑制の効果が確認できます。
砂を取り込まずに地下水だけを大量に取り込む様子が確認できます。
※対策動画Bは、対策動画Aのマンホール内部を撮影したものです。
マンホールモデル | 1号マンホールの1/2スケール |
---|---|
地盤モデル | 路盤を想定した砕石の下に7号珪砂 |
入力地震波 |
スケールに合わせて調整した実地震波 (1994年北海道東方沖地震) |
加震方向 | 水平鉛直成分を同時加震 |
実験施設 | 独立行政法人土木研究所 つくば中央研究所 |